第29回デジコンサロン
SFのイラストに見るコミュニケーション機材の夢の変遷


1998年10月27日 第29回「デジコン・サロン」

「SFのイラストに見るコミュニケーション機材の夢の変遷」

■講師・講演概要

 今回お招きした野田さんには二つの顔があります。

 SF作家としての野田昌宏さんと、日本テレワーク株式会社代表取締役社長野田宏一郎さんです。

 SF作家野田昌宏さんは「スターウオーズ」の翻訳をはじめ最近では「ルーカス帝国の興亡」(扶桑社)を翻訳されており、日本テレワーク社長の野田宏一郎さんは「ひらけ!ポンキッキ」、「料理の鉄人」など数多くのヒット番組を手がけていらっしゃいます。

 
野田さんは宇宙防衛軍大元帥、NASAの研究家としても著名で、昨年は東京12チャンネルの「開運なんでも鑑定団」に出演したり最近ではNHK教育テレビの人間大学で講師をつとめられています。
野田さんのお話では、私たちがいま騒いでいるインターネットはSFの世界では1930年代にはすでに実用化されていたそうです。

 最近は、コンピュータをはじめデジタル技術の進歩で、現実の世界がますますSF的になっていますが、現実の世界がどれだけSFの世界に近づいているのかをスライドを見ながらお話していただきます。
楽しみです。

主な著書
『「科学小説」神髄』(東京創元社)、「銀河乞食軍団」(早川書房)「スペースオペラの書き方」(早川書房)、CD-ROM出版では「Odyssey
1967-72」(アスキー)「野田昌弘の宇宙旅行史」(アスキー)など多数

(西尾安裕記)

 

お問い合わせ先

デジコン・サロン事務局(担当:遠藤)


[email protected]

世話人:高木利弘 西尾安裕 三谷 清 遠藤秀昭

主催:ニッポン放送 F.I.R.E.事務局

第28回デジコンサロン
メディア変革の青写真と現実—デジタルの使命とは何か?


1998年9月29日 第28回「デジコン・サロン」

「メディア変革の青写真と現実—デジタルの使命とは何か?」

■講演概要

 1989年からかれこれ10年、放送業界の専門紙編集長という立場で、CG、
マルチメディア、ノンリニア編集、インターネット、放送とコンピュー
タの融合など、さまざまなデジタル化の最先端を取材してきました。

そんな中、私が今最も関心があるのは「メディア変革の青写真と現実」
というテーマです。次から次へとさまざまな「メディア変革の青写真」
が出てきますが、その多くは地に足のついていない非現実的な、間違った
方向を目指しています。現実を見据えたメディア変革とは何か、
デジタルの使命とは何か、について私なりの考えをお話したいと思います。

講演の中では、フランスのカンヌで開催されたmilia’98や米国アトランタで
開催されたE3、最近のデジタルテレビとネットワークコンテンツの
動向などにもふれたいと思います。

■講師プロフィール

清水 計宏(しみず かずひろ)

映像新聞社 取締役・編集長

1953年(昭和28年)静岡県生まれ。大阪外国語大学卒業後、77年日本
楽器製造株式会社(現ヤマハ株式会社)入社。82年同社退職後、テレ
コミュニケーション、コンピューター関係の専門紙、雑誌の編集者・
記者を経て、89年映像新聞社入社。90年に映像新聞編集長、92年取締
役・編集長。海外のコンベンション視察で年間3~7回の視察ツアーを
実施する。

主な著書として「マルチメディアへの挑戦」(ソフトバンク刊)、
「世界のコンピュータマップ’93/’94’95」がある。
「マルチメディア白書」執筆で、世界のインタラクティブコンテンツの
動向、海外のプロダクション動向を担当。マルチメディア関連の各種賞、
オーディションの審査員や委員会の委員を務める。
趣味は哲学、ピアノ演奏、詩作、だじゃれ創作など。個人的にはコン
ピューターよりも勘ピューター(第六感)に信頼をおく。

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主催:ニッポン放送 F.I.R.E.事務局

第27回デジコンサロン
IEEE1394(FireWire)の紹介


1998年8月25日 第27回「デジコン・サロン」

- 「IEEE1394(FireWire)の紹介」 -

■講演概要

 最近、IEEE1394(FireWire)と呼ばれる規格が話題になっています。
 この規格はApple Computerが開発し、米国の規格団体であるIEEEで
承認されたものです。この技術により、さまざまな電気製品を、大量に、
高速で、自由に、簡単につないで利用できます。日本のソニーはいち早く
この規格を採用し、デジタルビデオカメラに標準搭載しました。
その後、松下電器、ビクターなどもこの規格をデジタルビデオカメラに
採用しています。さらに、コンパックやソニーのコンピュータにも
採用されました。MicrosoftやIntelも採用に向けて技術開発をすすめて
います。

 この規格はマルチメディア・データに対応したデジタル電話のような
技術です。この電話を利用すれば、すでに商品化されている
デジタルビデオやコンピュータだけでなく、ハードディスク、
CD-ROMドライブ、テレビ、DVDプレーヤ、オーディオなども接続できます。
いまの電話では通信内容が、日本語か、外国語か、ファクシミリか、
コンピュータかがわかりません。電話と同様にIEEE1394でもどの様な
デジ夕ル信号を流すかは決めていません。

  このためIEEE1394を基礎として、
コンパックなどのコンピュータ業界や電子楽器業界、電子機器業界、
家電業界がさまざまな規格を検討しています。将来的には冷蔵庫や洗濯機、
クーラなどの一般家電にも接続することが検討され、家庭内LANとして
期待を集めています。

■講師プロフィール

稲田 元彦(いなだ もとひこ)

米国 inADA, inc. President

e-mail: [email protected]

 電子楽器メーカのコルグ、アップルコンピュータを経て、
米国カリフォルニア州にinADA, inc.を創立。
時間(時差)と場所(国境)を超えたSOHOを始める。
主な業務はハードウェア開発コンサルティング、開発、サービス&サポート、
技術書の執筆。
 Macintosh向けPCIビデオカードや超高速RAMディスクPCIカードを開発。
RAMディスクカードはヤノ電器より国内販売中。

 著書「入門IEEE1394規格」、「Macintoshなんでも聞いて」(共著)その他

当日のプレゼンテーション資料をこちらからご覧になれます(Acrobat
PDF)

 

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第26回デジコンサロン
OCNのお手軽サーバICSと電子メール窓口システムMailDesk


1998年7月23日 第26回「デジコン・サロン」

- 「OCNのお手軽サーバICSと電子メール窓口システムMailDesk」 -

■講演概要

 

Internet Connect
Server(ICS)は、UNIXサーバの安定性、信頼性、高度なセキュリティ機能を、簡単セットアップ、イージーオペレーションで実現する本格的なインターネット・サーバ・システムです。DNSやPROXY、FireWall、ルータの設定などの詳細を知らなくても、WWWやFTP、ニュース、DHCPなどといったサーバサービスの種類だけを指定すれば、後は全ての設定を自動的に行います。ユーザの設定も誰にでもできるので、運用管理に専門家を必要としません。

MailDeskは、電子メールの受付窓口システムです。今までは info
やsupport
などといった、企業サービスの窓口となるアドレスに対するメールは、メーリングリストの仕掛けを使って、何人かで処理していたと思いますが、返事を出し忘れたり、異なった内容の返事を複数返してしまったなどの失敗も多かったと思います。MailDeskは、このような受信メールを1通づつ確実にオペレータに配信することにより、間違いなく返信を行うことができます。返信には例文から定型文書を
取り込むこともできるので、返信内容のレベルを高めることができます。さらに、自動返信や、一斉送信、またオペレータの作業実績のLOG情報などを見ることができます。

■講師プロフィール

安田 直義(やすだ なおよし)

株式会社 ディアイティ技術本部 開発部 部長

1950年8月25日生まれ

・ 日本電気(株) 集積回路事業部

 ・マスクROMの設計

 ・GCOS6でB言語などで論理シミュレータなどを開発

 ・VAX/BSD-Unixでの開発とシステム管理

 ・ 全社ネットワークシステムの全面見直し

 ・中央研究所でのUNIX系システム管理とサポート

 ・社内UNIX教育

 ・ネットワーク、言語関係の研究・調査

・ 日外アソシエーツ(株)

 ・技術開発室創設

 ・Unixを使ったメインフレームからのダウンサイジング

 ・TeXを利用した組版印刷システムの実用化

 ・データベース用キーワード抽出システムの開発

・(株)ディアイティ

 ・Internet/Intranetサーバ『InternetConnectServer』(Departure)開発

   OCN専用版 ICS/OCN1

   一般専用線用 ICS/STD

 ・メールオペレーションシステム『MailDesk』開発

・ 日本サン・ユーザ・グループ(NSUG)幹事/会計監事

   http://www.nsug.or.jp/

・Javaカンファレンス 幹事/会計監事/事務局長

  
http://www.java-conf.gr.jp/

・日本インターネット協会(IAJ)幹事 セキュリティ部会長

   http://www.iaj.or.jp/

・UBA(Unix Business Association)

   http://www.uba.or.jp/

実験ボランティアネットワーク IPsec実験世話人

・ InternetWeek’98 実行委員会委員

   http://iw98.nic.ad.jp/
(9月頃公開予定)

 

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第25回デジコンサロン
Windows CE 2.0により加速されるモバイルコンピューティング


1998年6月29日 第25回「デジコン・サロン」

- 「Windows CE
2.0により加速されるモバイルコンピューティング」 -

■講演概要

 

<モバイル端末の市場動向>

1998年の国内ハンドヘルドPC/PDA市場は、前年対比3倍になると予測されており、来年以降も急成長を続けると考えられます。用途もスケジュールやアドレスなど個人の情報管理を行うPIM(Personal
Information
Manager)アプリケーションに加え、営業支援ツールとして企業の情報システムの一部に組み込まれるなど務用情報端末として活用されるケースも急増しています。
コンパックコンピュータ(株)では、市場規模、用途とも拡大を見せる携帯情報端末市場を戦略市場のひとつと捉え、先般
ハンドヘルドPCを発表しました。今回のテーマは、今後モバイルコンピューティングがどこに向かっているのか、Windows
CE はどのように発展して行くのかをご紹介させていただきます。

参考URL
http://www.compaq.co.jp/products/handhelds/

■講師プロフィール

松下豊彦(まつした とよひこ)

1964年8月2日北海道生まれ

1983年~1991年

株式会社 東芝 府中工場
産業用電算機部で汎用コンピュータのCPU設計に携わり日本初、UNIXをベースとした汎用ミニコン「G-8000シリーズ」を製品化した。その後、ラップトップ型SPARC互換のワークステーション「SPARC
LT」において商品試験、品質管理などコンピュータシステム全般の商品化を手掛ける。

1992年~

コンパック株式会社(現コンパックコンピュータ株式会社)に入社。テクニカルサポート部では、コンパックカスタマーセンターの設立、保守サービスの企画・設立を行ない。

1996年~1997年

「コンパックメディアサロン」の企画・運営に携わった。

第1回「デジコン・サロン」もコンパックメディアサロンからスタート。

現在パーソナルコンピュータ製品部
ハンドヘルドPC製品に在籍し、Windows CE
関連商品のマーケティングに従事。先般 Microsoft Windows CE 2.0
搭載の「コンパック Cシリーズ ハンドヘルドPC」を発表した。

 

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第24回デジコンサロン
学校教育とインターネット


1998年5月27日 第24回「デジコン・サロン」

- 「学校教育とインターネット」 -

■講演概要

デジコンサロンの5月例会のテーマは「学校教育とインターネット」です。

1996年11月に担任のクラスのホームページを開設、後に「世田谷区ホームページ削除命令事件」として学校教育とインターネットの在り方について大きな一石を投じられた橋本先生にインターネットと学校教育をテーマに「世田谷区ホームページ削除命令事件の経緯」や子供たちにとってのインターネットなど、教育現場からの具体的の事例をお話していただきます。

当日は、橋本先生や世田谷区教育委員会、文部大臣に直接取材し番組でも放送したニッポン放送のアナウンサー波多江孝文(はたえ金次郎)さんに司会と進行役をつとめていただきます。

参考URL

http://www.asahi-net.or.jp/~gu7a-hsmt/Akira1.htm

http://www.JOLF.co.jp/hatakin/school.html

■講師プロフィール

橋本 晃(はしもと あきら)
大田区立雪谷小学校教諭。(前世田谷区立松丘小学校教諭)

1952年12月11日東京都世田谷区三軒茶屋駅近くのそば屋の長男として生まれる。

慶応義塾大学経済学部入学。探検部、2年の時に北アフリカ・ヨーロッパ、翌年休学してフランスへ。

卒業後トヨタ自動車工業K.Kに入社。海外業務部計画課で4年間を過ごす。入社後4年で小学校教師に転身。世田谷区立桜町小学校精薄児学級に3年間勤務後、同区立松丘小学校普通学級に4年。

1988年4月より3年間、パキスタン・イスラム共和国カラチ日本人学校勤務。

1991年帰国後世田谷区立松丘小学校に戻り1998年4月から大田区立雪谷小学校教諭。

<趣味>

パソコン、競泳(マスターズの試合によくでます)、旅行(これまで41カ国)、語学

<著書>

「インターネット教育で授業が変わる-子どもの情報発信をどうすすめるか-」

石原一彦、坂本旬、丹羽敦、橋本晃共著(1997年4月15日労働旬報社発行)

 

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世話人:高木利弘 西尾安裕 三谷 清 遠藤秀昭

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第23回デジコンサロン
デジタル・コンテンツの変遷と未来展望


1998年4月21日 第23回「デジコン・サロン」

- 「デジタル・コンテンツの変遷と未来展望」  -

今回のデジコンサロンでは株式会社ボイジャー代表取締役の萩野正昭さんに「デジタル・コンテンツの変遷と未来展望」をテーマに「電子出版というものがどういう考えに基づいて生きてきたか、その中でボイジャーはいかに闘ってきたか、そして何をつかんできたか」をお話ししていただきました。

萩野さんは、映画、レーザーディスク、CD-ROM、インターネットとマルチメディア草創期から一貫してコンテンツの世界で活躍され、1992年株式会社ボイジャーを創立し、数々のCD-ROMの名作の出版や電子出版ソフト「エキスパンドブック」の開発、最近ではインターネット上のオンライン販売店「ディーボ」をオープンし、新しい流通システムの構築にも挑戦されるなど日本の電子出版の先導者としての役割を担っていらっしゃいます。

■講師プロフィール

萩野 正昭(はぎの まさあき)

1946年9月13日東京麹町生まれ。

1969年早稲田大学第一法学部卒。

1970年~1981年

東映株式会社教育映画部演出。『日本の音楽・琵琶』教育映画祭文部大臣賞、
『バングラデシュの大地に』芸術祭大賞、キネマ旬報ベストワン。

1981年~1992年

パイオニアLDC株式会社製作部。『ファーブルの世界』『SFXミュージアム』
『映像の先駆者シリーズ』等のプロデューサー、MSXゲーム開発を担当、
インタラクティブ・レーザーディスク開発責任者。

1990年取締役映画制作部長、『ターミネーター2』『氷の微笑』『ツインピークス』
『ポンヌフの恋人』などを担当。

1992年株式会社ボイジャー代表取締役。

マルチメディアタイトル製作者連盟理事、東京大学社会情報研究所講師(非常勤)
季刊「本とコンピュータ」編集同人。

■急展開する97年からの電子出版

92年にボイジャーを設立し、エキスパンドブック「新潮文庫の100冊」に代表される「電子本」の普及を根底に、映像ではなく「文字」にこだわり続け、「電子出版」という新分野を自分たちのコントロール下でできるメディアを仕立てようと挑み続けて来ました。しかし、映像を主体とするマルチメディアはもとより、紙の出版界からも冷遇され、昨今は世界的なCD-ROM低迷の影響をも受ける状況下にありました。

ところが昨年、返本率の上昇など「本が売れない」という出版界の深刻な状況を背景に、多様化しなければならない出版ビジネスが俄に電子化へと転換する兆しを見せ、97年は「電子出版」にとって一大転換期を迎えました。最近ではCD-ROMを添付する小説が書店に並び、好評な平凡社の「世界大百科事典」など、これからがボイジャーにとって本領を発揮できる新たな時代が期待できそうです。

■「本」が直面する問題と「電子化」への意義

70年~90年にかけて出版される本の数は倍に膨れ、書店に配本されない書籍が非常に多くなりました。単行本はサイクルが短く雑誌化の傾向にあり、3ヶ月くらいしか棚におかれない場合が少なくありません。そのため、お客様から「本がない」と告げられることが書店での悩みの一つだそうです。一方出版社側では、「厚い本」「難しい本」「専門的な本」「アマチュア的な本」といった出版されにくい書籍があり「本が出せない」という問題を抱えています。その解決策として「電子出版」が注目されてきました。

■メディア経験から見た「本」の原点

近年CD-ROMに人気がないのは、大容量の意味合いをよく理解していなかったことに原因の一つがあると思っています。とにかく内容を盛り込もうとしすぎたということです。作る側があまりに近視眼的に作ること、詰め込むことに汲々としていました。私たちも「本を作る」ことばかりに熱中していたために、「文字を使って読む」読者の側にたった電子本のあり方ということを疎かにしていたのではないかと反省も持ちました。

また「本」を電子化するということは、単にテクノロジーとして捉えるべきではありません。出す必要を感じる側の問題意識が重要です。文化として500年の歴史に基づいた「本」の形式のシンプルさと、<作る→使う→読む>という一連の流れ「本と読者」の関係性を常に根底におき、本来の「本」の在り方に則した「電子本」の開発に一念をおいています。

■「T-Time」6月に発売—遊び感覚のブックブラウザ

インターネットのテキストは世界中どこにいても手軽にダウンロードでき見ることが可能です。しかし、実際にそのテキストを「読む」とすると、その方法は極く限られた方法しかありません。この「T-Time」では、プレーンテキスト・HTMLなどのテキストデータを、瞬時に自分にとって快適な「読む」環境に整えることができます。字体、サイズ、縦書き、横書き、画面サイズ、段組などを自由に好きなように読者が決めることができます。読者が遊び感覚で読みこなすことができるツール、とも言えるでしょう。

また、コストがかかり「本」が出版できないのならば、最低限デジタル化し、校正を行い出版社に提案してゆく方法があります。これまでの出版やオーサリングにかける時間・お金・人を考えると、この「T-Time」は比較的コストのかからないアプリケーションと言えます。HTML文書と「T-Time」を組み合わせることにより、簡便にCD-ROM化が可能です。(販売予定価格 ¥3,500)

<特徴:本のメタファに則しモニタ上の利点を活用>

・エキスパンドブックが1000Kに対して、300K位でとても軽快。

・マルチウインドウ対応で、画面の大きさはフルスクリーンまで自在に変化。

・ページ割りされスクロールがない—ワープロ/WEBブラウザとの根本的な相違 

  (ページ単位に「本」の感覚でめくって読むことができる。)

・縦組・横組の表示も自由自在、画像の入った段組も瞬時にかわる。

  (WEBブラウザでは、日本語は横書きのみ。)

・読みやすい文字サイズや背景のデザインができ、デフォルトとして保存可能。

  (文字とのバランスや色調はレタッチソフトを使うことなく手軽に変更可能。)

・QuickTimeのサポートするあらゆるグラフィックファイルをインライン表示。

  (写真・グラフィックなどドロップするだけで表示。)

・簡単な編集機能、語句検索、ルビ付け、自動栞、付箋など便利な機能付き。

・単なるテキストかHTMLを自動判別。

  (THMLをダウンロードする際に、常に「T-Time」で読むことが可能。)

■パブリックライブラリー「青空文庫」

「青空文庫」はインターネット上の電子の図書館です。

著作者の没後50年を経て著作権が消滅した作品と、著作権者が公開に同意した作品が収録されています。入力・校正などの編集はボランティアで構成されている画期的なスタイルで、日々タイトルが更新され、週に10万件ほどアクセスがあります。
こうした電子テキストのコンテンツがインターネット上に無数に展開されていく傾向がはっきりしています。これをそのままバリバリ読んでいくかいかないかで、大きな力の差が現れていくことでしょう。

若者の本離れなんていっているのは商売の観点であって、一国の将来を考えたらそんな甘いことは言ってはいられないでしょう。でも外国製の現状のブラウザで、ネット上の長文を読めというのは無理があるでしょう。

■関連サイト

株式会社ボイジャー (http://www.voyager.co.jp

オンライン販売店「ディーボ」 (http://www.divo.co.jp

主催:ニッポン放送 F.I.R.E.事務局

協賛:株式会社アクシス

第22回デジコンサロン
Emblaze/イスラエルの最新マルチメディア技術


1998年3月23日 第22回「デジコン・サロン」

「Emblaze/イスラエルの最新マルチメディア技術」

イスラエルGEO社の開発したEmblaze(エンブレイズ)は、インターネット上でマルチメディアを実現する画期的な新技術です。EmblazeはJavaで開発されているため、Emblazeでホ-ムペ-ジ上に作成されたマルチメディア・コンテンツは、Plug-inなしで見ることができます。また、Emblazeは優れた圧縮技術とストリーミング技術を備えており、従来、帯域幅に比べてデータ転送量が大きいため実用化が難しいとされていた、ダイアルアップ接続ユーザー向けにマルチメディア・コンテンツを配信することも可能にしました。Emblazeは、静止画、動画、サウンドを個々に圧縮、最適化することもできます。

このようにインターネット、およびイントラネット上のマルチメディア開発において画期的なソリューションを提供するEmblazeを、デモンストレーションをまじえながらご紹介していただきました。

■講師

鈴木 敦久(すずき あつひさ)

株式会社トーメンエレクトロニクスSCO本部 部長

1961年生まれ 日本大学大学院理工学研究科終了 工学修士

通商産業省を経て株式会社トーメンエレクトロニクス入社

通産省では、日米半導体問題を担当

株式会社トーメンエレクトロニクスでは、海外ソフトウェア・ベンチャー企業の日本進出の支援を中心に活動。英IXI
Ltd.、米SCO
Inc.との合弁会社などを設立する。イスラエルGEO社と提携し、本年4月より日本でEmblazeを発売。

■Emblazeの特徴

これまでインタ-ネット上で動画や音声などのマルチメディア情報をリアルタイムで提供しようとすると、情報提供者側に専用のサ-バ-が必要であったり、閲覧者側にも専用のプラグインやヘルパ-アプリケ-ションが必要でした。Emblazeはこうした繁雑な専用サ-バ-やプラグインなしで動画、音声のスト-リンミング再生を可能にした技術です。

これにより、インターネットを始めたばかりの初心者で、プラグインの知識のないユーザーに対しても、マルチメディア情報を提供できます。加えて専用のソフトをクライアント側に要求しないため、Windows、Macintosh、UNIXといったあらゆるプラットホームに対応できます。

■Emblazeの仕組み

Emblazeでは、再生ツールとしてJAVAアプレットを採用しています。情報提供者はこのアプレットをサーバーに登録しておき、クライアント側はアプレットをサーバーからダウンロードして、実際のアニメーション、動画などの再生をスタートします。アプレット自身は50KB程度の大きさですので、ダウンロード時間もかかりません。JAVAに対応したブラウザ(Netscape3.0以上、IE3.0以上)があれば、プラットホームやメーカーに関係なく再生できるわけです。

JAVAアプレットを採用したことで専用のサーバーが不要になり、マルチメディアデーターの配信も低コストで可能になります。企業だけでなく、個人のホームページでの利用も可能です。

■Emblazeの製品構成

Creator

アニメ、ゲ-ム、ビデオ、オ-ディオなどあらゆるメディアに対応したオーサリングツールです。アニメ-ションは、ベクタ-ベースとなります。

Video

Quicktime,AVI,WAVEなどからWEB用のコンテンツを製作できます。低速回線でも非常にスム-ズな再生が可能で、圧縮率は最大200:1。長さの制限はありません。業界標準の画像フォ-マットに対応しています。

Audio

最大圧縮率は50:1に及び、低速回線でも16ビット高音質で再生が可能です。

HotSpot

マウスカ-ソル動かすとグラフィックが動いたり、音楽を再生するなどインタラクティブなコンテンツを製作することができます。

Web Charger

デジタルカメラなどで撮影したグラフィックデ-タの圧縮率をあげて。ダウンロ-ドに必要な時間を短縮します。圧縮率は、JPEGの最大4倍。生成されるデ-タは、JPEG形式となります。また画像の中で部分的に圧縮率を変える操作ができます。

■関連URL

・Emblaze日本語ホームページ
http://www.jp.emblaze.com

主催:ニッポン放送 F.I.R.E.事務局

協賛:株式会社アクシス

第21回デジコンサロン
2年目を迎えたOCNサービス


1998年2月25日 第21回「デジコン・サロン」

- 「2年目を迎えたOCNサービス」 -

1996年12月から始まったNTTのOCN(オープン・コンピュータ・ネットワーク)サービスも2年目を迎えました。最近では、個人やでも手軽に利用できることから、わたしたちのまわりでも導入している人たちが増えています。

今回のサロンでは、OCN事業に直接携わっていらっしゃるNTTの月間講師にOCNの現状や今後の展開についてお話していただきました。

■講師

月間 郁夫(つきま いくお)

日本電信電話(株)OCN事業部企画部門担当課長。

1958年生まれ、静岡県出身。

1981年群馬大学工学部卒業、同年日本電信電話公社(現NTT)入社。

1982年技術局画像通信部門にて画像通信システムの技術開発、実用化に従事。

1992年画像通信事業本部映像通信サービス部担当課長。

1994年マルチメディア推進室担当課長、

マルチメディア通信の共同利用実験推進を担当

1996年現職

■現状と今後のサービスの展開

OCNは、既存の電話や専用線のサービスが時代に合わなくなってきたため、インターネットへのアクセスを主に、低価格で使いやすいサービスとして誕生しました。

サービス内容としては、アナログモデム・ISDNでのダイアルアップ、低速系128KのOCNエコノミー(38000円/月額)、高速系1.5MのOCNスタンダード(35万円/月額)などがあります。またダイアルアップについては、従来のレギュラーに加えて4時間まで980円/月額(超過分は従量制)のライトも加わり、より気軽にインターネットをはじめていただけます。

98年1月末の時点では、OCNエコノミーが8925回線を販売(個人13%、企業84%、自治体等
3%)、ダイアルアップは約12万件を販売(個人 82% 法人 17% 自治体
1%)しています。OCNエコノミーの場合、個人ではダイアルアップからのグレードアップ、ホームページの展開、企業ではコンテンツ配信、情報提供サービス、イントラネット、自治体では、県民情報ネットワーク、学校ネットワーク等に利用されています。

もっとも普及しているダイアルアップの利用回線は、アナログ、ISDNがほぼ同数。ライト導入後はアナログ回線の比率がやや増加する傾向にあります。

■導入事例

次のようなOCNサービスの導入事例があります。

・リモートオフィス、ホームオフィス

・業務の分散・分割 (例:編集者・出版社間のネットワーク)

・製品のクレーム受付窓口の運営

・自治体等の地域情報化サービス

■OCNと一般のISP(インターネットサービスプロバイダ)との相違

地域内でサービスを展開するプロバイダとは異なり、全国規模でサービスを提供しています。

・ダイアルアクセスは、全国97%をカバー

・他のISPがインフラとしてOCNを利用することが可能

・企業間通信の場合は、OCN内のやり取りに終始する通信が多い

■今後の取り組み

OCN網を拡大し、98年度内にダイヤルアクセスは概ね全国どこからでも市内通話料金で利用できるようになります。またビジネス向けのサービスとして、公開鍵と秘密鍵によるネットキーサービスや簡単にOCNのサービスが受けられるパッケージ型のサービスを提供します。

その他、既存のメタリックの回線とOCNをつないでのXSDL伝送実験や電子メールとファクシミリの相互通信することが可能なOCNを利用した新Fネットサービスも検討しています。

一般ユーザー向けの新しいサービスとして、趣味や趣向性によりユーザーに特化した情報を提供する。ディレクトリサービス『マイディレクトリサービス』をグループ会社で開始しています。

■関連URL

・OCNホームページ
http://www.ocn.ne.jp

・『マイディレクトリサービス』
http://myd.nttnavi.co.jp

主催:ニッポン放送 F.I.R.E.事務局

協賛:株式会社アクシス

第20回デジコンサロン
中国電脳事情


1998年1月23日 第20回「デジコン・サロン」

- -「中国電脳事情」 - -

中国は今、国を挙げてインターネット、マルチメディアをはじめとするハイテク企業に力を入れ、21世紀における先端技術立国を目指しています。北京大学の産学共同ベンチャーから始まったソフトハウス北大方正のように、社員数2,700人、年間総売上900億円という目覚ましい成功例も出てきています。

北京市の西北部、北京大学、清華大学、人民大学が集中する中関村というエリアは、戦後すぐの秋葉原のような賑わいで、たくさんのベンチャー企業が誕生し、中国のシリコンバレーと呼ばれています。この中関村を取材された高木講師に、ビデオ、スライドを交えてレポートしていただきました。

■講師

高木 利弘(たかぎ としひろ)

株式会社クリエイシオン代表取締役

マルチメディア・プロデューサー

1955年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。

日本で最初のMacintosh専門誌「MACワールド日本版」を創刊。

1987年、(株)ビー・エヌ・エヌに移籍し「MACLIFE」を創刊。

1993年4月、同社取締役副社長に就任するとともに雑誌、書籍、CD-ROMなど出版物全
般のプロデュースに関わる。1995年、インターネット時代の先進メディアをテーマに
した「MEDIA
FRONT」を創刊。そして、RDB(リレーショナル・データベース)マーケ
ットで最大シェアを誇るオラクルをテーマにした「Oracle
Life」をプロデュースす る。

1996年6月、独立して(株)クリエイシオンを中心に活動を開始。パブリッシャーと
しての経験を生かして、インターネット、マルチメディア関連のコンサルティング、
プロデュース、セミナー、執筆活動を行なう。

■米国とは違った意味で「大陸性」を感じる中国

日本経済の低迷から最近元気のない日本のハイテク業界ですが、ハイテク関連の中国企業、大学は成功を目指す若い力を感じさせ、またその周辺の街には戦後の秋葉原を思わせるような雰囲気で、今の日本にはない活気に満ち溢れています。

特に産学一体となってハイテク産業を育成している北京市の北京大学、清華大学を中心にして、シリコンバレーの先端企業と変わらない雰囲気の中、若いエンジニア達は成功を目指して開発に励んでいます。

■日本の大手出版社にも採用されたDTPソフトウェア

注目すべき成功例として「北大方正」を挙げることができます。ここでは、人民日報をはじめ中国国内の主要新聞のDTP化に端を発し、現在では世界中の中国語圏のDTPマーケットで80%以上のシェアをもつ、非常に優れたDTPソフトを開発しています。日本でも大手の出版社の導入がすでに決まっており、そのクオリティはきわめて高く、高度な品質が要求される日本のチラシ印刷でも十分に対応でき
るものとなっています。すでに従業員数2700人、900億円規模の売り上げがあり、WindowsベースのDTPで、今後中国語圏だけでなく、日本の市場でも注目を集めることでしょう。

(左)「北大方正」受付(中)日本の新聞社でも利用(右)カラーのチラシも制作

 

■中国の素顔

1980年に始まった改革開放路線は1989年の天安門事件でいったんブレーキがかかったものの、1993年ごろから経済面で飛躍的な成長を遂げるようなり、商業的な成功への欲求はかつてないほど高まっています。北京空港の管制塔にまで広告があり、通勤ラッシュによる交通渋滞、光化学スモッグが日常茶飯事の北京市内を見ると、貧富の格差、公害など解決すべき問題が多々あるにしても、大きく経済・時代が変化していくバイタリティを感じさせます。

■中国のコンピュータ事情

現在の中国では、北京大学、清華大学など大学が積極的にハイテクベンチャー企業を興し、有力なソフトハウスには国を挙げてバックアップする産・官・学共同体制ができあがっています。中国最大のパソコンメーカー「聯想集団」は、輸入海外ブランドを押さえ、設立後数年のうちにシェアNo.1となりました。企業規模では「同創」、「北大方正」がこれに続きます。パソコンの価格は日本並みで、中国の一般層には非常に高価なものとなっていますが、それでも飛ぶように売れ、中関村一帯にはベンツなど外車が珍しくありません。インターネットにも、規制がないわけではありませんが、大学などからは比較的自由にアクセスすることができ、インターネットカフェもあります。とはいえ、個人が自宅にサーバを立ち上げるということはまだ実現していません。耳のツボで健康診断、および治療するデモンストレーションを、街の玩具屋でやっていました。実際に診断してもらったところ、かなり的中していたあたり、さすが中国と感心しました。

(左)中関村の看板が見える(中)パソコンショップの賑わい(右)聯想の本社ビル

主催:ニッポン放送 F.I.R.E.事務局

協賛:株式会社アクシス