DIGITAL CONVERGENCE
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< 開催趣旨>
■デジタル・コンバージェンスとは
コンバージェンス(Convergence)という言葉には一点に集中するという意味があります。
ちょうど、レンズに光を集めて一点に集中させると光が凝縮され熱エネルギーに変化します。
また、遥か遠くの宇宙から届く微弱な電波をパラボラアンテナで集め一点に収斂させることにより何億光年も離れた星のデータを解析し新しい事実を発見することができます。
いま、マルチメディアという概念で語られているインターネット、情報スーパーハイウエイ、DTP、CD-ROM、デジタルビデオディスクなど私たちの生活を大きく変化させようとしている技術の応用分野がデジタル化という一点に向かって収斂しつつあります。
デジタル化という一点に集中したそれぞれの活動のエネルギーが凝縮し融合しデジタル社会というこれまでとは違った新しい社会が誕生します。
■デジタル・コンバージェンスの意義
デジタル・コンバージェンスは、デジタル革命によって生まれる新しい社会やビジネスが我々の生活や未来社会にどのように貢献していくのか、又、平和で豊かで公平な未来社会を築くために、我々は、今何をすべきかをともに考え、提案していきたいと考えています。
■産業革命からデジタル革命へ
いま、我々は工業社会から情報社会へ移るデジタル革命を経験しています。
現在我々が置かれている状況は、農業社会から工業社会へ移行する過渡期に経験した産業革命と比較すると理解しやすいと思います。
産業革命は18 世紀後半から約80 年続いたといわれています。産業革命を推進した強力な技術革新は蒸気機関の発明と改良でした。産業革命の蒸気機関に比較される技術が現在のデジタル技術です。
■ 21 世紀はデジタルワールド
コンピュータが通信や放送、音楽や映画、芸術や出版、教育、娯楽など我々の日常的に慣れ親しんできたシステムや商品、習慣と結びつき、数年前には考えもしなかった新しい世界を築きつつあります。こうした社会の大きな流れは、有無も言わせず我々をデジタルの世界に引きずり込み、今世紀中にはデジタル・テクノロジーは社会全体から家庭の隅々にいたるまで入り込み我々の生活や習慣、思考や哲学までも大きく変えてしまうでしょう。
■すべての情報はデジタルに通ず
15 世紀、印刷技術の発見は知識を記録し広く普及させることに貢献しました。そして現代、デジタル技術の進歩は知識をメディアの制約から解放し、全ての情報を全てのメディアで活用することを可能としました。動力機関の発明と進歩が18 世紀の産業革命を支え推進し近代社会を作ったように、デジタル技術の進歩と発展が情報革命を促進し21 世紀の未来社会を作っていきます。
■デジタル技術の果たす役割
デジタル技術は、産業革命の時代に動力機関が果たした役割と同じように現在の社会システムのあらゆるところに入り社会を大きく変えていきます。産業革命は人類に多大な貢献をしましたが、新しい知識や技術が広く一般に知らされなかったため、知識の格差が経済や社会の不平等、環境破壊といった弊害をもたらしました。情報革命のあとに来る近未来社会が人類に恒久的な平和と豊かで公平な生活をもたらす社会であるためには、デジタル技術は社会の不平等をなくし、環境の改善の為に利用されなければなりません。
■知識は平等に広く公開されなければならない。
知識は広く公開され多くの人に共有されなければなりません。知識の解放と共有は一時的には競争相手を利し、ビジネス・チャンスやマーケットを失うということもありますが、知識の閉鎖と独占はそれ以上に健全な社会の発展を遅らせてきました。歴史は、社会は人々が知識を共有し互いに切磋琢磨しあうことによって良い方向に発展してきたことを教えています。健全な社会の発展にとって、知識入手の機会均等、知識の共有は不可欠なことであります。
■大きな変化の中に新しい市場とビジネスチャンスの発見
時代が大きく変化する時、新旧のエネルギーが拮抗し多くを失い、それ以上の誕生を見ます。新しい社会を望む人、これまでの社会を維持したい人、両者にとっての共通する未来は幸福で公平で平和な社会の建設にあります。良い漁場は暖流と寒流のぶつかるところにあります。温度差の変化のあるところに発生する大量のプランクトンを目指して魚がやってくるように、新しい時代と古い時代がぶつかりあうところに大きなビジネスチャンスがあります。
<テーマ&スピーカー>
第1 回「デジタル社会への始動」(1994 年9 月27 日~28 日)
*デジタル社会への始動
石井威望(慶応大学環境情報学部教授)
広中平祐(ハーバード大学名誉教授)
*日本とアメリカ、デジタル化はどこまで進んでいるか
浜野保樹(放送教育開発センター助教授)
Michael Hawley(Profesor, MIT)
*南カリフォルニア大学最新デジタルワーク
Richard Weinberg (University of South California, Computer animation Laboratory)
*未来テレビ、デジタル&ノンリニア
村木良彦(東京メトロポリタンテレビ・ゼネラルプロデューサー)
Patrick Coulier(FOCUS テレビ社長)
*通信・コンピュータの融合/ デジタル・コミュニケーション
奥出直人(慶応大学環境情報学部助教授)
村井 純(慶応大学環境情報学部助教授)
*日本の情報スーパーハイウエイ
月尾嘉男(東京大学工学部教授)
公文俊平(国際大学GLOCOM 所長)
*世界を結ぶインターネットが社会を変える
会津 泉(国際大学GLOCOM 企画室長)ほか
*デジタル・ハリウッドとエンターテインメント・ソフト
Michael Backes(American Film Institute & Rocket Science Games)
*都市デザインとデジタル・コラボレーション
笹田剛史(大阪大学工学部教授)
*デジタル社会 の広告と流通はどう変わるか?
伊藤穣一 (ECCOSYS 社長)
Michael Hawley(Profesor, MIT)
第2 回「デジタル社会の夜明け」(1995 年9 月27 日~28 日)
*デジタル社会への教育と文化の創造
Michael Crichton (Writer)-United States
石井威望(慶應義塾大学環境情報学部教授)
*デジタル社会への世界の動き
Rod Schrock (Compaq Computer Corporation)-United States
浜野保樹(放送教育開発センター)
*デジタル・パブリシング産業化のシナリオ
会津 泉(国際大学GLOCOM 企画室長)
飯島信太郎(トーハン・システム・エンジニアリング取締役)
猪熊洋文(ミスミ)
西岡貞一(トッパンメディア・センター)
*インターネットの美学
Derrick de Kerckhove (University of Toronto)-Canada
武邑光裕(京都芸術造形大学助教授)
*ワイアレスで拡がる生活・ビジネス空間
秋山由和(トヨタ自動車情報通信部)
小檜山 賢二(NTT ワイヤレス・システム研究所)
*ヨーロッパのデジタル革命
Francis Kretz (France Telecom)-France
月尾嘉男(東京大学工学部教授)
*デジタル化するアジアと衛星放送ビジネス
Kua Koon Chye ( MTV Asia)-Singapore
中川昌彦(MTV ヨーロッパ、アジア日本代表)
*デジタル・エンターテインメントの世界
Micheal Backes(Rocket Science)-United States
鈴木 裕(セガ・エンタープライゼズ)
*バーチャル・リアリティとサイバー・シティ
奥出直人(慶應義塾大学環境情報学部助教授)
廣瀬通孝(東京大学工学部助教授)
*デジタル社会のビジネス・モデル&モラル
Robin Hanson(California Institute of Technology)-United States
伊藤穣一(ECCOSYS 代表取締役社長)
第3 回 「リアルとサイバー、ひとつの世界へ」(1996 年10 月24 日~25 日)
*リアルとサイバー、ひとつの世界へ
石井威望(慶應義塾大学環境情報学部教授)
Richard Bender(カリフォルニア大学バークレー校名誉学部長)
*シリウッドの最新動向
浜野保樹(放送教育開発センター助教授)
Michael Backes(映画脚本家)
*電子商取引実現へのシナリオ
町田 充(株式会社富士銀行マルチメディア業務部長)
高島豊徳(ユーシーカード株式会社マーケティング開発部調査役)
*イントラネットで変わる組織と経営
石内祥介(コンパック株式会社経営企画本部長)
*デジタル社会への文化の継承
大谷裕巳(茶道裏千家調査役)
黒澤久雄(黒澤プロダクション代表取締役)
服部裕之(株式会社ビー・ユー・ジー代表取締役社長)
*日米情報産業のリシャッフル
月尾嘉男(東京大学工学部教授)
Daryl E Green(AT&T Jens 株式会社代表取締役社長)
*インターネットで甦る地方の時代
尾野 徹(ニューCOARA 事務局長)
木村義秀(神戸市マルチメディア推進室長)
藤井 健(岡山県企画部企画課長)
*変貌するメディア- 巨大化と多様化-
増井 誠(産業経済新聞編集局編集委員 USA TODAY 業務室長)
Lorraine Cichowski(USA TODAY インフォメーションネットワーク副社長)
*進化するデジタル・コンテンツ
笹田 剛史(大阪大学工学部環境工学科教授)
*サイバースペースの広告とマーケティング
Craig Settles(Successful Marketing Strategists 社 シニア・ストラテジスト)
*インターネット電話の衝撃
Ohad Finkelstein (Vocaltec.Inc 国際販売副社長)
第4 回「デジタル・フロンティア「ベンチャービジネス・サミット」
(1997 年10 月29 日~30 日)
*基調講演「平成のアントレプレナー」
石井威望(慶応義塾大学環境情報学部教授)
藤村哲哉(ギャガ・コミュニケーションズ)
*「日本とアメリカの映画産業」
マイケル・バックス(映画脚本家)
掛須秀一(ジェイ・フィルム)
*「コンテンツ・ビジネスの現状と未来展望」
・PART1「パッケージ・ビジネス」
粟田政憲(シナジー幾何学)
・PART2「インターネット・ビジネス」
塚本慶一郎(インプレス)
・PART3「デジタル衛星放送ビジネス」
黒川文雄(カルチュア・パブリッシャーズ)
・PART4「パネルディスカッション」
粟田政憲(シナジー幾何学)
黒川文雄(カルチュア・パブリッシャーズ)
塚本慶一郎(インプレス)
司会:浜野保樹(メディア教育開発センター助教授)
*基調講演「デジタル技術が変える生活と社会システム」(仮題)
月尾嘉男(東京大学工学部産業機械工学科教授)
タック・リカーズ(バーチャルエンポリウム創立者兼CEO)
*「デジタル流通革命」
鈴木 寛(通産省機械情報産業局情報処理振興課総括課長補佐)
*「流通&マーケティング、現状と未来展望」
・PART1 「流通システムが変わる」
鈴木 尚(デジキューブ)
・PART2 「マーケティングが変わる」
板倉雄一郎(ハイパーネット)= 当日中止=
・PART3 「消費システムが変わる」
郡山 龍(ビットキャッシュ)
*「パネル・ディスカッション」
鈴木 寛(通産省)
郡山 龍(ビットキャッシュ)
鈴木 尚(デジキューブ)
司会:米倉誠一郎(一橋大学教授)