第155回「秋葉原デジコンサロン」のご案内
「18世紀/19世紀に学ぶITテクノロジーのルーツ」
【第155回「秋葉原デジコンサロン」のご案内】
■スピーチタイトル
「18世紀/19世紀に学ぶITテクノロジーのルーツ」
■スピーチ概要
昨今の情報テクノロジーの興隆には目を見張るものがあるが、これらはもっぱら戦後の電子工学技術がもたらしたものと考えられている。
しかしインターネットやコンピュータの本当のルーツは、ARPAネットやENIACではない。19世紀に発明された電信は、電気の力を使うことで、郵便などの情報の物的伝搬をはるかに超える伝達メディアとなり、時間と空間を消し去った。それによって世界はあっという間に小さくなり、外交や戦争のやり方は一気に変わり、人々の世界観は大きな変更を余儀なくされた。そこではまた、オンライン詐欺やハッカー事件、暗号の多用、オンライン恋愛など、現在のネットで取りざたされるあらゆる社会現象が起きた。これこそ、インターネットと同じ原理で動く現在のネットのルーツだ。
また18世紀にオーストリアのマリア・テレジア女帝の臣下フォン・ケンペレンが製作した、トルコ人の格好をした自動人形(オートマトン)は、人間とチェスを指して連戦連勝したという。まさに、元世界チェスチャンピオンのガルリ・カスパロフとIBMの人工知能チェスコンピュータDeepBlueを彷彿とさせる。そのオートマトンは王族や貴族、はたまたナポレオンやフランクリンとも勝負して勝った。そのトリックを暴こうとした、米ジャーナリストのエドガー・アラン・ポーの記事はミステリーの元祖となった。またこの機械人形が知的だと信じたチャールズ・バベッジは機械式計算機を組み立て、現在のコンピュータの元祖を作った。つまりこの人形が知的機械としてのコンピュータのルーツとなったのだ。
こうした歴史的な観点から現在のテクノロジーのルーツを探そうとする英エコノミストの編集者トム・スタンデージの2冊の著書『ヴィクトリア朝時代のインターネット』と『謎のチェス指し人形「ターク」』から、IT時代のルーツを探ってみる。
■ゲストスピーカー
服部 桂(はっとり かつら)氏
朝日新聞ジャーナリスト学校シニア研究員
東京都出身。1978年朝日新聞入社。80年代の通信自由化の際、米通信系ベンチャー企業に出向。87年から2年間、米MITメディアラボ客員研究員。科学部を経て、出版局で「ASAHIパソコン」副編集長、「DOORS」編集委員、「PASO」編集長。94年に紙面で初のインターネット連載。
その後、企画報道部でデジタル面、科学部でbeを担当。10年から現職。
著書に「人工現実感の世界」(日刊工業新聞 技術・科学図書文化賞優秀賞)「人工生命の世界」「メディアの予言者 マクルーハン再発見」など。訳書に「パソコン創世『第3の神話』」など。
■日 時 2012年2月24日(金) 19:00から
■受付開始 18:30
■場 所 デジタルハリウッド大学秋葉原メインキャンパス
〒101-0021 東京都千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル7階
JR・日比谷線「秋葉原駅」徒歩1分/ 銀座線 「末広町駅」徒歩5分
■会 費 1次会 500円
(ソフトドリンクの実費、懇親会に参加される方は別途実費)
尚、会費は当日徴収させていただきます。 領収書は発行いたしません。
■懇親会 20:30くらいから1時間程度
■主 催:デジコンサロン
■協 力:デジタルハリウッド大学