第13回デジコンサロン
Infoseekから見たインターネット・ビジネス
1997年6月27日 第13回「デジコン・サロン」
- 「Infoseekから見たインターネット・ビジネス」 -
6月27日にコンパック・メディアサロンで開催されたデジコン・サロン第13回「Infoseekから見たインターネット・ビジネス」のもようをお知らせします。
■講師
講師 天野 哲也(あまの てつや)
1970年東京生まれ。93年、大学卒業後、(株)ミスミ入社。国際情報ネットワークシステムの企画・開発に従事。94年、インターネットプロジェクト担当となりウェッブマスターに。インターネット上でオープンな資材調達を開始し話題となる。96年、マルチメディア分野における新規事業開発を担当。97年2月、(株)デジタルガレージ入社。現在に至る。
講師:天野 哲也(株式会社デジタルガレージ
新規事業開発部 マネージャ)
■新しい基盤での「デジタルガレージ」
95年8月、渋谷区富ケ谷に有限会社エコシス(代表:伊藤穣一)と株式会社フロムガレージ(代表:林 郁
)の2社共同出資により設立。
この97年5月1日にエコシス、フロムガレージ、子会社であるスタジオガレージの3社を合併し、新しい「株式会社デジタルガレージ」として生まれ変わりました。
現在はInfoseek
Japanの開発・運営を主軸として、インターネット分野におけるシステム開発、コンサルティング、コンテンツ制作やElectronic
Commerceへの技術協力、企業のマーケッティング、プロモーションなどを企画実施しています。
■インターネットビジネスについて
急速な普及を見せているインターネット上において、ようやく実質的なビジネスが展開されるようになってきました。オンラインショッピングや広告媒体として一般化しつつあります。ホームバンキングや企業内のイントラネットなどの分野では、プロセスの効率化と経費削減の手段として可能性が見えてきました。
例えば、銀行の窓口業務での1トランザクションを例に比較すると、ATMの無人サービスでは75%、インターネットによるホームバンキングでは99%まで実質的なコストが軽減されます。また、今後のコスト競争を考えた場合は、メインフレームが見直される時代がくると思われます。負荷の大きいトランザクション処理はメインフレームで、それ以外の処理はクライアントサーバーで動かされてゆくと考えられます。
■インターネットのバナー広告について
インターネットのビジネスをサポートするサービスとしてバナー広告があります。ホームページ上にデザインされた社名ロゴなどの画像をクリックすることにより、その会社のサイトへ誘導する効果が見られます。その広告形式は以下の2通りに区分されます。
・看板型(従来の形式)
一定期間ホームページ上に広告が掲載され、サイトに来たどのユーザーに対しても同じ広告を見せています。米国ではHot
Wiredが先駆的に始めました。
・ページビュー型(新しい形式)
一定期間に決められた回数で広告が掲載されます。ユーザーの趣向や主観をとらえたうえで違う広告が出せるため、ユーザーのセグメントに合わせた対応が可能となります。それに伴い*クリックスルーレイトが高まっています。
*クリックスルーレート…
(広告を見たユーザーが実際に広告をクリックしそのサイトへ行く確率)
■Infoseekの特色—さらに魅力的なサーチエンジンへ
<クライアント側からの立場で…>
・Infoseekには、一日あたり60~70万のページビューがあります。そのページに対して「ページビュー保証」というページ単位での広告価格が設定されていますから、宣伝コストの効率が期待できます。
・検索エンジンならではのターゲットのセグメント化や属性分析が可能で、ディレクトリー(経済・ビジネス、コンピュータ、旅行、スポーツなど)だけでなく、「株」「ゴルフ」「ファッション」などその広告に関連したキーワードのページに掲載ができます。
<ユーザー側からの立場で…>
・自然言語認識
ひとつのキーワードではヒット率が多すぎる場合に、単語と単語をプラスしてサイトを検索していくのではなく、文章での検索が可能です。
(例:海の見えるホテル、オートキャンプ場を探す)
・「あいまい検索」機能—全角、半角や微妙な違いを同一認識して検索できます。
(例:デジタル、デジタル、ディジタル/一万、1万、10000)
<高速データ更新>
・各サイトの更新頻度によって最短8時間ごとにデータをチェックし更新を行い、重複データも自動的に削除されるという、よりスピーディなシステム設計がなされています。
■Infoseekの新企画
Infoseekの特性を生かした検索エンジンのソフト「Ultraseek
server」が7月から発売となります。主に、多くのドキュメントを抱えている企業のイントラネットやオンラインマガジン系のサイトなどを対象に販売します。
■タワーレコードにおけるオンライン販売戦略
オンラインカタログ以外に、ソニックネット(アメリカの総合音楽情報サイト)の権利を取得したことにより、アーティストとのチャット、有名なDJや評論家などのレビューが楽しめます。つまり、音楽を買いたいという購買心の持てるサイトを作ってゆき、その結果タワーレコードで購入するというシステム。ポイントとしては、*Life
Time
Valueを高めるセクションと、購買するセクションを分かれています。将来的は楽曲単位でのダウンロード課金も行う予定です。
*Life Time Value…
(人が一生のうちでどのくらい何回買い物をするかということ)
■Electronic
Commerce発展への手がかり—顧客への潜在的なアプローチ
単純にカタログを出すだけでは購買意欲は期待できないため、潜在的に購買心を向上させるクオリティの高いコンテンツを制作したうえで、フォーラムやコミュニティの形成が必要となります。また物流費や課金の方法、セキュリティー、ネットワークのための基本的コストなどコストパフォーマンスを十分考慮したうえでの展開が必要となります。
■関連リンク
・Infoseek Japan
(http://www.infoseek.co.jp)
・株式会社デジタルガレージ(http://www.garage.co.jp)
主催:ニッポン放送 F.I.R.E.事務局
後援:コンパック株式会社
協賛:コンパック・メディアサロン