第5回デジコンサロン
Wireless Vs. Wired
1996年10月15日 第5回「デジコン・サロン」
- Wireless vs. Wired -
10月15日にコンパック・メディアサロンで開催されたデジコン・サロン第5回「- Wireless vs. Wired -」のもようをお知らせします。ユーザーが確実に増加しているワイアレス通信に関して興味深い話題が多く、質疑も活発に行われました。
講師:小檜山賢二 (NTTアドバンス・テクノロジー専務取締役)
携帯電話は月間100万台の勢いで伸びており、今年度中に2000万台加入するものと思われています。また新しいサービスであるPHSは、通信サービスとしては異例の伸びを示しており、今年度中に600万台の加入が見込まれています。
■電話はワイアレスに向かっていく
PHSは、通信のデジタル化の流れを受けたものとして開発され、電波がカバーできる範囲は狭いものの、低コストで基地局を数多く設けることができるなど移動体通信として大きなメリットがあります。
電話をネットワークとして見た場合、引越で電話を移設するのも電話のネットワーク側からみれば移動にあたります。この移動を、例えば外では携帯電話として、事務所では個人電話として、家庭ではコードレス電話となるような形態として捉えるとPHSの役割が明らかになります。
PHSは、現在の電波法で定められている簡易免許で送信できる電波の最大出力10ミリワットの出力しかありませんが、中と外で本来異なる免許を一環して利用可能な端末となっています。
■携帯電話の電話料金について
日本では発信者側がすべての電話料金を負担する料金体系となっています。つまり相手がワイアード(有線)であってもワイアレス(無線)であってもその全額を発信者が負担しなくてはなりません。しかし海外では「発着分離課金制度」が多く、有線部分と無線部分との料金支払いを分割しています。こうした料金体系が日本でも実現すると、携帯電話の電話料金も変わることが予想されます。
■32Kbpsサービスについて
高速通信サービスでは、データ転送、デジタル写真転送、デジタル画像(動画)転送といった分野が期待されています。デジタル通信では誤り訂正が必要で、発信側と受信側それぞれの端末で誤り訂正が行わなければなりません。
■モーバイルコンピューティングの今後
無線LAN
2Ghz、5Ghz(国際)、20Ghz(日本)といった周波数帯を検討しており、日本では20Ghz帯を使い、MPEG2対応、屋内LAN、屋外にも対応できるシステムが登場する可能性があります。
また衛星通信によるインターネットの可能性もあります。特にWWWのような見るだけのサービスには遅延の問題があまりありません。超高速で情報を得られるメリットを考えると、受信は衛星経由で送信は地上経由といった利用形態も考えられます。
■関連リンク
・小檜山賢二の微細構造の庭園 http://wnnserv.wnn.or.jp/wnn-x/kohiyama.html
蝶や昆虫の研究家としても著名な小檜山氏のホームページです。
主催:JO66六本木ラジオ放送局
後援:森ビルアーク都市塾、ニッポン放送
協賛:コンパック株式会社